トレーニングの５原則、４つ目の【漸進性の原則】について解説します。

漸進（ぜんしん）、あまり使うことは無い言葉かと思いますが、「順を追って進むこと、少しづつ進歩すること」を指します。

つまり、トレーニングの負荷や難易度は少しづつ高めていくこと、というのが【漸進性の原則】になります。

トレーニングを続けていると、負荷（重さや回数）に慣れてきて楽にこなせるようになってきますが、以前ご紹介した【過負荷の原理】に則って、さらなる体力、筋力向上のために負荷を上げていく必要があります。

１つのトレーニング種目において、正しいフォームを維持したまま最後までやり切れるようになったことを目安に、重さや回数をプラスするなど、バリエーションをつけて刺激を変えるわけですが、この際、例えば重さを急に２０kg増やしてみたり、回数を１０回も増やす、セット数を倍にするというような負荷の上げ方は、漸進的とは言えないでしょう。

正しいフォームを保てず、力任せで無理矢理行うトレーニングは、怪我の危険性がとても高くなります。（そもそもこの例のような急激な負荷の上げ方をした場合、実施が困難だと思いますが）

重さは１〜５kg程度、回数も１〜５回程度少しづつ増やし、その分セット間の休憩時間を長めに取るというような工夫も必要になります。

【漸進性の原則】は怪我を防いで効果をだすメニュー作りのため、とても大事な要素です。