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こんにちは、Lifebodyの土岐です。
今回は脂質の解説です。
タンパク質、炭水化物とならび三大栄養素の一つである脂質ですが、中性脂肪やコレステロールを増加させて肥満の原因になるというような、マイナスのイメージが一般的に強いと思います。
タンパク質、炭水化物は1gあたり4k Cal、脂質は1gあたり9k Calとエネルギー産生が高く、過剰摂取はマイナスイメージの通りの悪影響をもたらします。
しかし、脂質は人体にとって重要なエネルギー源であり、ホルモンや細胞膜を構成したり、皮下脂肪として臓器を保護、身体を寒冷から守ったりする働きもあります。
また、脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)の吸収を促すなど、重要な役割を担っています。
一般的な食生活をしていれば脂質は不足しにくいと言われていますが、食事量を極端に制限していたり、どうしても充分な食事量を摂れない高齢者の場合、脂質の摂取量が不足してエネルギー不足になり疲れやすくなったり、身体の抵抗力が低下する可能性があります。
また、前述した脂溶性ビタミンが吸収されにくくなり、ビタミン欠乏になるリスクもあります。
では脂質は食事からどれくらいの量を摂取したら良いのでしょうか。
エネルギー産生栄養素であるタンパク質、炭水化物とともに、バランスを取りながら摂取することが大切です。
エネルギー産生栄養素の食事摂取基準の値は「%エネルギー」で示されています。
つまり、エネルギー(カロリー)摂取量に対して、何%摂取したらいいのかという値です。
脂質の摂取目標量は1歳以上で20〜30%です。
1日に必要なエネルギー摂取量は個人で異なり、例えば50〜64歳の女性で、自立した生活を送り身体活動レベルが(ふつう)に該当する方の場合、推定エネルギー必要量は1日1950k Calです。
この値から脂質の20〜30%を計算すると、390〜585k Calとなります。
つまり、エネルギー(カロリー)摂取量のうち390〜585k Calは脂質から摂取することが目標となり、脂質は1g9k Calですから、脂質量にすると43.4g〜65gとなります。
このように、脂質の摂取目標量を把握しておくことは、食事から摂取する際の目安になり上手にコントロールしやすくなるのでオススメです。
今回の内容をまとめると、良くないイメージの脂質も、実は人体には必要不可欠な栄養素であり、自分にとってどれくらいの摂取が必要なのか把握し、他の栄養素とバランス良く摂取することが大事、となります。
今回はここまで。
脂質の種類や食品に含まれる量などは脂質②の際に解説します。